Letter

進化:更新世後期にインドネシアのフロレス島に小柄なヒト族がいたことを示すさらなる証拠

Nature 437, 7061 doi: 10.1038/nature04022

ホモ・フロレシエンシス(Homo floresiensis)はインドネシア東部にあるフロレス島の更新世後期堆積層から発掘されたが、その身長や手足の長さの比率、頭蓋内容量は、アフリカ鮮新世層から発掘されたアウストラロピテクス(Australopithecus)と同じくらいである。この種の正基準標本(LB1)は2003年にリアンブア洞窟で発掘された部分骨格であり、両腕は欠如していた。今回我々は、2004年に同じ洞窟で出土したホモ・フロレシエンシスのさらなる化石標本について報告する。この標本群には、前記正基準標本の骨格に属する腕の骨や、第2の成人下顎骨、他の複数個体のものである頭部より後の骨の部分が含まれている。これにより、ある程度の確実性をもってホモ・フロレシエンシスの身体各部の比率を再現することができる。さらにこれらの知見から、LB1は異常個体でも病気にかかった個体でもなく、9万5000〜7万4000年前から1万2000年前までの長期にわたり存在した人類集団の一員だったことが実証された。この発掘調査では、洞窟の堆積史、またステゴドンの解体や火の使用などのホモ・フロレシエンシスの行動能力を示すさらなる証拠も得られた。

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