Letter 生化学:細菌リボヌクレアーゼP中のRNA成分の結晶構造 2005年9月22日 Nature 437, 7058 doi: 10.1038/nature04074 転移RNA(tRNA)は前駆体分子として合成され、3'末端および5'末端でプロセシングを受ける必要がある。リボヌクレアーゼPはtRNAの5'末端のプロセシングに関与する唯一のエンドヌクレアーゼであり、前駆体を切断してtRNAを成熟させる。リボヌクレアーゼPは触媒機能を持つRNA分子として最初に同定されたものの1つであり、全生物種に共通する単一のRNA成分と細菌ではただ1つのタンパク質成分からなる。リボヌクレアーゼPは複数回ターンオーバーを行う真のリボザイムであり、全生物界で保存されているただ2つのリボザイムのうちの1つである(もう1つはリボソーム)。今回我々は、Thermotoga maritimaリボヌクレアーゼPのRNA成分について、分解能3.85Åで決定した結晶構造を示す。RNA触媒成分の全体構造、および2個の構造ドメインの配置が明らかになった。今回の結果から、RNA分子の一般的な構造、ドメイン間およびドメイン内の相互作用、普遍的に保存されている領域の占める位置、tRNA前駆体の認識にかかわる領域、ならびに活性部位の位置がわかった。tRNAが結合した形のモデルはこれまで報告されているすべてのデータと一致しており、本リボザイムによるRNA-RNA認識の一般的な基盤を示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る