Letter 材料:スメクチック「ブルー相」の光学等方性と呈色 2005年9月22日 Nature 437, 7058 doi: 10.1038/nature04034 液晶分子がキラルな場合、ねじれは空間的に一様な液晶秩序と競合し、その結果、コレステリックブルー相、ツイストグレインバウンダリーおよびスメクチックブルー相などの変調されたさまざまな液晶相を生み出す。本論文では、キラルなモノマーと、モノマー分子2個を、直線状の炭化水素スペーサーで連結した「ツイン」の2成分混合体系で見いだされた、液晶スメクチックブルー相(SmBPiso)を報告する。この相では、メソスコピック長さスケールの不連続性なしに、局所的にはヘリックスとスメクチック層の有限な秩序パラメーターが同時に存在する。モノマーとツインの混合によって、エントロピーが大きく減少するため、弾性の異常なソフトニングが起こる。その結果、二つの競合する液晶秩序が、つなぎ目なく共存することが可能になる。この新しい相は、自発的に光学的には等方性となるが、一様な色を呈する。また、自動的に球形の対称性を獲得するので、この相に伴うフォトニックバンドギャップは、局所的には異方的な液晶秩序が存在するにもかかわらず、同じ球形の対称性を保つ。したがって、この3次元の等方性を有する構造に基づいた、珍しい光透過特性と同時に、液晶秩序特有のやわらかさと外部電場に対する応答性から、外部からの完全なチューナビリティが期待できる。 Full Text PDF 目次へ戻る