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発生:ショウジョウバエ翅成虫原基におけるcytonemeのDecapentaplegicへの依存性

Nature 437, 7058 doi: 10.1038/nature03951

ショウジョウバエ(Drosophila)三齢幼虫の翅成虫原基を区分する前後(A/P)と背腹(D/V)の区画境界は、どちらも発生形成体と関連している。形質転換成長因子β(TGF-β)スーパーファミリーのメンバーであるDecapentaplegic(Dpp)はA/P形成体活性を具現化する。DppはA/P形成体で産生され、濃度の減少勾配を作りながら分布して標的遺伝子の制御に働き、非自律的に機能して前後両区画の成長とパターン形成を制御する。また、Wingless(Wg)はD/V形成体によって産生され、その活性を具現化する。DppとWgを分布させる機構はわかっていないが、細胞外での拡散、隣接細胞間での移送、小胞を介した輸送、cytonemeを介した直接の受け渡しなどの機構が提唱されている。cytonemeはアクチンに依存した糸状偽足様の伸展で、外側の細胞からA/P形成体へ向かって伸長することがわかっている。本研究では、翅原基においてcytonemeはA/PとD/V形成体の両方に向かって伸長すること、そしてその形成と方向性は、Dppシグナル伝達と関連していることを示す。さらに、Dpp受容体のThickveins(Tkv)が点状になってcytonemeに沿って動くことも示す。これらの観察は、シグナル伝達におけるcytonemeの役割と一致するものである。

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