Letter

宇宙:大質量の母銀河を持たない明るいクエーサーの発見

Nature 437, 7057 doi: 10.1038/nature04013

クエーサーは大質量銀河の中心にある超大質量ブラックホールへの物質の落下によって、エネルギーを供給されると考えられている。クエーサーの可視領域の光度はそれらの母銀河の光度を上回っているので、クエーサーと母銀河の2つを分離するのは困難である。このことから、1990年代に「裸の」クエーサーの発見という主張がなされ論争が起こった。しかしそれ以後、クエーサーと銀河との間の関係は確実なものとなっている。本論文では、ガス雲の端に位置するクエーサーの発見について報告する。そのガス雲の大きさは小さな銀河に匹敵するが、スペクトルからは星が存在する兆候が見られない。雲の中のガスは、クエーサー自身により励起されている。もし母銀河が存在するならば、それはこのように明るいクエーサーに対して通常予想される値の高々6分の1の明るさである。クエーサーは、近隣の銀河と力学的に相互作用しており、その銀河のガスがブラックホールへ供給されている可能性がある。

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