Letter 脳:感覚に由来する運動の変動 2005年9月15日 Nature 437, 7057 doi: 10.1038/nature03961 我々の運動の変動性は、運動系自身のノイズによるのでも、意志や計画などの揺らぎによるのでもなく、むしろ適切な運動を決定するために外界の変数を評価する感覚系の誤差によるものだと仮定してみたらどうだろう。正確さが最も重要な課題では、運動の計画と実行にノイズが加わらなければ、最高の成績を挙げられるはずである。感覚の入力の質が良ければ、運動の出力は可能なかぎり正確になるだろう。今回、霊長類の視覚にガイドされた連続的な眼球運動を使って、この最大性の概念を検証した。同じ標的の動きを繰り返して提示したところ、眼球の軌跡の変動の92%近くが、標的の動く速さ、方向、タイミングの感覚評価の誤りの結果として説明でき、さらに眼球運動および注視の間に見られるわずかな背景ノイズも関係していることがわかった。推計された感覚誤差の大きさは、知覚系で知られる感覚識別閾値と一致しており、これは知覚と運動という全く異なる神経情報処理過程が、同一のノイズ源によって制限を受けていることを示唆する。 Full Text PDF 目次へ戻る