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生理:液流による剪断応力に対する内皮細胞応答を仲介する機械刺激受容複合体

Nature 437, 7057 doi: 10.1038/nature03952

剪断応力は血管の恒常性の基本的な決定要因であり、血管のリモデリング、心臓の発達およびアテローム発生を調節するが、その伝達機構はよく理解されていない。これまでの研究で、インテグリンの高親和性状態への変換が、細胞の配列や遺伝子発現などの、剪断力に対する応答の一部を仲介することが示されている。本論文ではインテグリン活性の上流の経路を調べた。PECAM-1(直接機械的な力を伝達する)、血管内皮細胞カドヘリン(アダプターとして機能する)およびVEGFR2(ホスファチジルイノシトール3キナーゼを活性化する)は機械刺激受容複合体を構成している。これらの受容体が共に働くと、異種細胞においても液流に対する応答の獲得に十分である。in vivoでもこの経路が使われていることを支持する証拠として、PECAM-1ノックアウトマウスでは、血流が乱れる領域においてNF-κBと下流の炎症性遺伝子が活性化しないことがわかった。したがって、この機械刺激受容経路は、アテローム発生における既知の過程の中でもっとも初期に必要とされるものである。

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