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生化学:DNA修復複合体Rad50/Mre11/Nbs1でDNA結合時に生じる中規模のコンホメーション変化

Nature 437, 7057 doi: 10.1038/nature03927

ヒトRad50/Mre11/Nbs1複合体(hR/M/N)はDNA切断など、DNA末端が適切なプロセシングを受けるように管理することで、ゲノムの完全性の重要な守り手として働いている。この生物学的機能は、hR/M/Nが切断されたDNA分子をつなぎ止めておけることによっている。hR/M/Nの動的な分子構造は球状のDNA結合ドメインから作られ、このドメインからは長さ50 nmのコイルドコイルが2本突き出ている。コイルドコイルには柔軟性があり、それらの先端は自己会合し得る。コイルドコイルのもつ柔軟性によって、その先端は相互作用が起こりやすいように配向できる。しかし、この柔軟性によって、同一複合体中の2本のコイルドコイルの先端間に相互作用が起こることがある。こういう相互作用は、DNAをつなぎ止めるのに必要な複合体間の相互作用と競合し、それを邪魔することになる。今回我々は、hR/M/Nの動的な構造がDNAの結合により著しい影響を受けることを示す。hR/M/Nの球状ドメインがDNAを結合することによってコイルドコイルは平行した配向となり、これによって複合体内の相互作用が阻害され、DNAのつなぎとめに必要な複合体間の会合が起こりやすくなる。このように、hR/M/N複合体は生物ナノマシンの一例であり、リガンド(この場合はDNA)への結合が50 nm離れたところに位置するドメインの機能的コンホメーションに影響を与える。

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