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細胞:原核生物では膜小胞がシグナルを運んで集団活動を促進する

Nature 437, 7057 doi: 10.1038/nature03925

多くの細菌は細胞外シグナルを使ってコミュニケーションを取り合い、社会的活動を協調させており、このプロセスを定足数感知応答機構(quorum sensing)と呼ぶ。多くの定足数シグナル(一定数の菌体が集合したことを知らせる分子)にはかなりの疎水性が見られ、これらのシグナルが集団内の細菌どうしでどのようにやり取りされるのかはわかっていない。今回我々は、ヒトに日和見感染する緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)が、シグナル分子の2-ヘプチル-3-ヒドロキシ-4-キノロン (シュードモナス・キノロン・シグナル;PQS)を膜小胞内に包み込み、これらの小胞が集団内でこの分子を運ぶ役目をしていることを示す。細菌集団からこれらの膜小胞を除去すると、細胞間コミュニケーションは停止し、PQSに支配される集団行動が抑制される。またPQSは、自身および緑膿菌により産生された他の抗菌性キノリン類の小胞への内包に能動的に関与していることもわかった。これらの知見によって、原核生物には高等生物の機構と共通の特徴をもつシグナル伝達機構が備わっていることが明らかになり、また、緑膿菌で集団行動を協調させるのに重要な新しいシグナル送達機構の概要をとらえることができる。

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