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進化:共進化する宿主−寄生者系では局所適応に移住が影響を及ぼす

Nature 437, 7056 doi: 10.1038/nature03913

空間構造をもつ個体群で宿主と寄生者の間に生じる拮抗的な共進化は、寄生者の局所適応に至ることがある。つまり、他所から来た寄生者よりも局所にすむ寄生者のほうが局所の宿主への感染力が高くなるのである。こうした局所の宿主に対する寄生者の特殊化は、ヒトの健康や農業に少なからず意味をもってくる。理論では、単一種からなる古典的な集団遺伝学モデルと対照的に、分集団間の寄生者の移住は、集団が移住で完全に均一化されない限り、局所の寄生者の適応を増大させる可能性があることが示されている。この仮説を検証するため、我々は系特異的な数理モデルを開発し、次に、蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)と寄生性バクテリオファージの複製集団を、寄生者のみ移住、宿主のみ移住、あるいは移住なしの各条件で共進化させた。そして、局所適応のパターンは時間的・空間的にかなりの変動があること、移住がない場合に寄生者は局所適応をしない傾向が見られることを示す。しかし、我々のモデルとも一致することだが、寄生者の移住は寄生者の局所適応をもたらすものの、宿主の移住だけでは有意の効果は見られない。

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