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医学:散発性の免疫原性腫瘍はT細胞寛容を誘導して破壊を回避する

Nature 437, 7055 doi: 10.1038/nature03954

T細胞による腫瘍の認識および排除のプロセスは癌免疫監視と呼ばれ、ウイルスが関係するいくつかの癌に有効である。自然発生の腫瘍はしばしば特異的な免疫応答を誘発し、したがって免疫原性でもある。しかし、これらがT細胞によって制御されうるかは不明である。免疫監視の仮説では、結果的に腫瘍が成長した場合には、免疫原性を失うことでT細胞による認識を回避したと考える。今回我々は、休眠癌遺伝子のまれな自然発生的活性化に基づく散発性癌のマウスモデルを作成して、免疫原性腫瘍は認識を回避するのではなく、寛容を誘導することを示す。このモデルでは、腫瘍は単一細胞に由来し、腫瘍特異的な移植拒絶抗原を発現する。ワクチンを受けたマウスでは生涯腫瘍が発生しないのに対し、未感作マウスではしだいに成長する腫瘍が必ず発生する。また、T細胞による特異的な認識にもかかわらず、腫瘍は生得的な免疫原性を失わず、T細胞の機能が維持されているレシピエントに移植すると拒絶されることも示す。さらに最初の宿主では、腫瘍によって誘導された寛容により機能しないT細胞が増殖する。これらのデータを総合して、自然発生癌の免疫監視は否定されると我々は考える。

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