Letter

地球:サンアンドレアス断層系のPunchbowl断層における破壊表面エネルギー

Nature 437, 7055 doi: 10.1038/nature03942

破壊エネルギーは地震の破壊表面を生成するために必要な潜熱の形をしており、破壊伝播と滑り弱化過程を支配するパラメーターと関係している。破壊エネルギーは地震学的および実験的な岩石変形データから見積もられてきたが、その大きさ、破壊表面の形成機構および滑り弱化を導く過程はよくわかっていない。本論文では、サンアンドレアス断層系で大きな変位を示して地表に露出しているPunchbowl断層の構造を観察し定量化して、この断層の破壊表面積を形成するために必要なエネルギーは、単一の大地震に対して予測されている地震学的な見積もりよりも約300倍大きいことを示す。破壊エネルギーのすべてが破壊表面の生成に使われたとすると、Punchbowl断層の全破壊表面積は総和で1 km未満の地震変位により生成されたことになる。しかし、これでは全エネルギー収支のうちのごくわずかしか説明されず、したがって地震の破壊過程では、おそらく補足的な過程が滑り弱化に寄与していると考えられる。

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