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発生:胚発生と腫瘍形成におけるヌクレオフォスミンの役割

Nature 437, 7055 doi: 10.1038/nature03915

ヌクレオフォスミン(Nucleophosmin: NPM、B23、NO38とも呼ばれる)は核小体タンパク質であり、若干の血液疾患においてNPM1遺伝子の変異と転座が見られることから、腫瘍形成への関与が考えられる。さらに、NPM1遺伝子が位置する5番染色体領域はde novoヒト骨髄異形成症候群(MDS)の一部で欠失しており、また5番染色体の欠損は治療誘発性のMDSで非常によく見られる。NPMは多機能タンパク質であり、腫瘍の形成と抑制の両方に働くとされるため、発癌におけるその役割について意見が分かれている。我々はin vivoにおけるNpmの機能を調べるために、マウスで一連のハイポモルフなNpm1変異体(Npm1 +/-Npm1hy/hy Npm1-/-)を作製した。本研究では、Npmが胚発生とゲノム安定性の維持に必須であることを報告する。Npm1 -/-Npm1 hy/hy変異体では器官形成の異常がみられ、初期の血液生成の不良に由来する著しい貧血によって、胚期の11.5日から16.5日の間に致死となる。また、Npm1の不活性化によって無制限な中心体の複製とゲノムの不安定化が観察された。Npmは遺伝的安定性の制御に関してハプロ不全であり、Npm1のヘテロ接合はin vitroin vivoの両方で腫瘍形成を促進した。特にNpm1+/-マウスではヒトMDSの特徴を持った血液疾患症候群が見られた。これらの結果は、Npmが発生において必須の機能を持っており、その機能低下が腫瘍形成とMDSの病因に関与することを示している。

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