Letter 古生物:デボン紀の四肢動物イクチオステガの体軸骨格 2005年9月1日 Nature 437, 7055 doi: 10.1038/nature03893 イクチオステガ(Ichthyostega)は全身復元がなされた最初のデボン紀四肢動物である。頭部よりも後方のほぼ完全な標本材料が入手できるデボン紀四肢動物は、今のところ2種しかなく、1つがイクチオステガ、もう1つがアカントステガ(Acanthostega)である。したがってイクチオステガは、四肢動物の進化と陸上進出の最も初期段階を解明するうえで極めて重要である。今回我々は、元々あった材料を入念に再検証し、なおかつ最近採集された化石標本で補足して、イクチオステガの新しい復元像を構築した。我々の得た復元像は、これまでに発表されたものとかなり異なっており、脊柱には今まで確認されていなかった部域化があることがわかった。イクチオステガは、非遊泳型の移動様式への適応が明らかに見られる最古の脊椎動物である。初期四肢動物としては珍しいことに、イクチオステガの仙前椎脊柱には神経弓形態の著しい部域化が見られ、左右方向の屈曲ではなく背腹方向の屈曲に適応していたことがうかがわれる。 Full Text PDF 目次へ戻る