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細胞:RNA干渉は線虫の抗ウイルス防御機構の1つである

Nature 436, 7053 doi: 10.1038/nature03957

RNA干渉(RNAi)は、遺伝子の転写後に働く塩基配列特異的なサイレンシング機構で、進化上保存されており、線虫(Caenorhabditis elegans)では遺伝学的に詳しく解明されている。線虫ではRNAiがウイルスに対する適応免疫機構として働いていると推測されているが、実験的な証拠はまったく得られていない。天然のウイルスで線虫の病原体として知られているものがないことが、実験を制約する一因である。本論文では、RNAiの線虫の抗ウイルス免疫における役割を調べるために、哺乳類の病原体である水疱性口内炎ウイルス(VSV)を用いて作成した感染の線虫モデルについて述べる。RNAiに欠陥のある線虫変異体(rde-1rde-4)由来の細胞ではVSV 感染の亢進が見られ、感染性の子孫ウイルスが生産されるが、RNAi応答が強化された変異体(rrf-3eri-1)では感染が阻害される。RNAi応答が、外部から投与したVSV短鎖干渉RNAがなくても起こることから、これらの結果はRNAiがVSV感染にあたって活性化されたこと、またRNAiが線虫に本来備わる抗ウイルス免疫防御機構であることを示している。

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