Letter 材料:広い温度範囲の液晶「ブルー相」 2005年8月18日 Nature 436, 7053 doi: 10.1038/nature03932 液晶「ブルー相」は、高度にキラルな液晶において狭い温度範囲に存在する、高度な流体性をもち自己集合した3次元立方晶欠陥構造である。これらの欠陥の特徴的な周期は可視光波長のオーダーであるため、外部電場で調整可能な鮮やかな鏡面反射が生じる。ブルー相は、調整可能なフォトニック結晶の一例と見なせ、多数の有望な応用が期待できる。これらの材料の欠点は、理論で予測され実験で証明されているように、熱安定性が限られているところにある。これらの材料は、等方相とキラルネマチック (N*)サーモトロピック相との間の狭い温度範囲(0.5〜2 ℃)にしか存在せず、これが実際の応用を制限している。本論文では、60 ℃から16 ℃までというこれまでになく幅広い範囲で体心立方晶相(BP I*)を見せる一般的な液晶群を報告する。この相を光学テクスチャー分析、選択反射分光法、コッセル図および示差走査熱量測定により調べ、また偏光特性の無い簡単な電気光学セルを使って、反射色を印加電場中、約10 msで広い色範囲にわたってスイッチできることを示した。このようなブルー相材料のこれまでにない挙動は、その二量体分子構造と非常に高いフレクソエレクトリック係数から生じると考えられる。今回の結果からさらに新しい理論的な問題が生じ、また新しいフォトニック応用の可能性が開かれるだろう。 Full Text PDF 目次へ戻る