Letter 地球:露出した過去の断層上に固定された地震の破壊動態 2005年8月18日 Nature 436, 7053 doi: 10.1038/nature03910 地震時の破壊伝播に関する知識のほとんどは、強地震動記録の逆解析・解釈や岩石と岩石類似物質の室内実験から得られたか、あるいは理論的および数値的弾性体力学モデルから推測されたものである。しかし、地球表面に露出した断層の直接観察からは、動的な破壊過程についての更なる情報が得られる。シュードタキライト(摩擦により融解した溶融体が固化したもの)は、過去の断層上における地震活動の最も確実な指標となる断層岩である。本論文では、露出した断層周辺におけるシュードタキライトが詰まった二次的な割れ目の分布と方向の非対称性を用いて、伝播する割れ目の周囲で計算した理論的な動的応力場と比較することより、地震の破壊の方向、破壊速度、破壊エネルギーを再構築する方法を示す。特に、ここで調べたシュードタキライトの自然のネットワークは、地震が繰り返し発生したときの主要な破壊伝播方向およびレイリー波の速度に近い亜音速の破壊伝播と矛盾しない。 Full Text PDF 目次へ戻る