Letter 地球:深成カンラン岩のOs同位体in situ観察によりMORBとその起源マントルとの間の同位体組成の差を埋める 2005年8月18日 Nature 436, 7053 doi: 10.1038/nature03902 深成カンラン岩は、大洋中央海嶺玄武岩(MORB)のマントルの残滓にあたると考えられている。しかしながら、深成カンラン岩とMORBのオスミウム同位体組成は平衡状態にあったようには見えず、これら2つの貯蔵庫が同一起源という関係にあることは疑問視されている。だが、このような同位体組成の不一致は、海水によるオスミウム汚染の可能性があるデータを徹底的に取り除いていることが主たる原因となっている。本論文では、深成カンラン岩中のマグマ性硫化物(オスミウムの主たる担体)を詳細に調べ、このような硫化物の187Os/188Os比が始源マントル起源のものであり、放射性崩壊による値はMORBと平衡状態にあったことを示すレベルに達しうることを示す。したがって、深成カンラン岩中のオスミウム系に対する海水の効果は過大評価されており、その結果MORBと深成カンラン岩との間には、真のオスミウム同位体組成の差は存在しないことになる。 Full Text PDF 目次へ戻る