Letter 生化学:タンパク質と共有結合したDNA二本鎖切断のエンドヌクレアーゼによる分解処理 2005年8月18日 Nature 436, 7053 doi: 10.1038/nature03872 減数分裂組換えを開始するには、まずDNA二本鎖切断(DSB)の5'末端へSpo11タンパク質が共有結合したものが作られる。このDSBを修復するにはSpo11タンパク質を取り除かなくてはならないが、除去の機構はわかっていない。本論文では、出芽酵母の減数分裂期のDSBは、エンドヌクレアーゼによる切断を受けて、遊離の3'-OHをもつオリゴヌクレオチドに結合したSpo11が解離されることを示す。これにより、2種類の異なったSpo11-オリゴヌクレオチド複合体が同量生じるが、これらは結合したDNAの長さがちがっていることがわかった。これはいずれのDSBも非対称的に処理されるので、DSBの両側で切断部位までの距離が異なることによると考えられる。したがって、1個のDSBの両末端は、分解処理段階かそれ以前というこれまで考えられていたよりもはるかに早い時点で、生化学的に区別がつくらしい。Spo11-オリゴヌクレオチド複合体がマウスの精巣抽出物で同定されたことから、この機構は進化の過程で保存されていると考えられることが示唆される。酵母栄養体抽出物中にもオリゴヌクレオチド-トポイソメラーゼII複合体が存在するが、Spo11-オリゴヌクレオチド複合体の生成と同じ遺伝的制御は受けていない。今回の知見は、タンパク質と結合したDSBの修復の一般的な機構を示している。 Full Text PDF 目次へ戻る