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免疫:線虫における動物ウイルスの複製とRNAiを介する抗ウイルス性サイレンシング

Nature 436, 7053 doi: 10.1038/nature03870

線虫(Caenorhabditis elegans)は、細菌性病原体に対する宿主応答を含む多くの生物学的状況を調べるためのモデル系であるが、ウイルスの複製が行えるかどうかは知られていない。植物や昆虫は、低分子RNAのそれぞれ異なる前駆物を識別する多数のDicer酵素をコードしており、これらのDicerは協調的に機能している可能性がある。しかし、線虫や哺乳類の持つ単一のDicerが、植物や昆虫と同じく、低分子RNA誘導型のRNA干渉(RNAi)による抗ウイルス免疫を開始することができるかどうかはわかっていない。本論文では、線虫でFlock house virus(FHV)の2つの部分からなるプラス鎖RNAゲノムの完全な複製が起こることを示す。線虫でのFHVの複製は、RDE-1を必要とする強力な抗ウイルス性サイレンシングを起こす引き金となることがわかった。RDE-1は、マイクロRNAではなく低分子干渉RNA(siRNA)によって仲介されるRNAiに不可欠なArgonauteタンパク質の1つである。この免疫系では、siRNA前駆物を標的としてrde-1の上流で広範囲にわたるRNAi阻害物として機能するFHV B2タンパク質が存在しない場合に、迅速なウイルスクリアランスが可能である。本研究は、動物ウイルスと宿主の相互作用に関する遺伝学的研究に線虫がモデルとなることを確証したもので、哺乳類が抗ウイルス応答としてsiRNA経路を使っている可能性を示している。

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