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生態:世界全体の種の豊富さのホットスポットは固有性や絶滅の恐れのホットスポットと一致しない

Nature 436, 7053 doi: 10.1038/nature03850

生物多様性のホットスポットは保全生物学において特に重要な役割をもつが、種類の異なるホットスポットどうしがどの程度重なり合うかについては意見が分かれている。これまでの研究では、単一の生物多様性指標を用いたり、地理的に限られていたり、比較する地域のサイズが等しくなかったり、ホットスポットの種類を定量的に比較しなかったりしていたために、包括的な答えが得られなかった。今回我々は、既知の現生鳥類全種の繁殖分布域に関する新しい世界規模のデータベースを用いて、3種類のホットスポットがどの程度一致するかを調べた。そして種の豊富さ、絶滅の恐れ、固有性についての各種ホットスポットは地理的に同じ分布を示さないことを実証した。多様性に関する3種類のホットスポットすべてが重なり合う地域はわずか2.5%であり、80%以上は1種類のホットスポットにしか当てはまらない。さらに広く言えば、生物多様性指標どうしの重なり合いは全般的に驚くほど小さく、いずれの指標も他の指標の変動の24%未満しか説明できない。これらの結果からみて、たとえ系統分類上の1つの綱内であっても、多様性の種類によってその起源と維持を担うメカニズムは異なっている。結果として、ホットスポットも種類によって保全ツールとしての有用性に大きな差がある。

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