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宇宙:X線で観測される空洞と大規模衝撃波面による銀河団におけるガスの加熱

Nature 433, 7021 doi: 10.1038/nature03202

銀河団中のほとんどのバリオンは、高温で希薄なガスに包まれた銀河同士の間に存在する。それら銀河団中心にある最も高密度なガスは冷却され、1年あたり太陽質量の10〜1,000倍の割合で巨大な中心銀河へと降着すると考えられる。ガス雲あるいは誕生したての星のような、このガスが集積していることを明白に示す場所は見つかっていない。しかし新たなX線観測によって、X線温度以下での冷却が予想よりもずっと少ないことが示され、これまで受け入れられていた冷却流の描像は変更を受けている。そうだとすると、ほとんどのガスは、およそ2 keVより高い温度に加熱され、維持されているはずである。最も有望な加熱機構は、銀河団の中心銀河にある超大質量ブラックホールが放出する強力な電波ジェットである。本論文では、遠方の(z=0.22)銀河団に、電波源とそれを取り巻いている高温ガスとの間の相互作用によって起きた、巨大な空洞と衝撃波面を発見したことについて報告する。含まれるエネルギーは、およそ6×1061エルグで、知られているうちで最も強力な電波バーストである。これは、数十億年の間、冷却流を消失させ、周囲の銀河団へ1粒子当たりおよそ1/3 keVの熱を与えるのに十分なエネルギー量である。

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