Letter 細胞:エンドリボヌクレアーゼで作成したsiRNAによるヒト細胞でのスクリーニングによって細胞分裂に不可欠な遺伝子が同定される 2004年12月23日 Nature 432, 7020 doi: 10.1038/nature03159 RNA干渉(RNAi)はメッセンジャーRNAの分解によって遺伝子が特異的に抑制される進化的に保存された防御機構で、この過程は相同的な二本鎖(ds)DNA分子によって仲介される。無脊椎動物では、長いdsRNAを使ってゲノム全体のスクリーニングが行われ、遺伝子の機能についての手がかりが得られている。しかし多くの脊椎動物では、長いdsRNAは非特異的なインターフェロン応答の引き金になってしまうので、特定の遺伝子を確実に抑制するためには、短鎖干渉(si)RNAや短いヘアピン(sh)RNAを使わなければならない。今回我々は、ヒトの15,497個の遺伝子に相当する、配列の確定した相補的DNAから、エンドリボヌクレアーゼによってゲノム規模の短鎖干渉(esi)RNAライブラリーを作成した。このライブラリーのesiRNAのうち5,305個を用いて、細胞分裂に必要な遺伝子をHeLa細胞でスクリーニングした。細胞の生存度をみるハイスループットな一次スクリーニングに続いて、ビデオ顕微鏡による二次のハイ・コンテントスクリーニングを行い、細胞分裂に必要な遺伝子を37個同定した。これらの中にはスプライシング因子が数個含まれ、ノックダウンすると紡錘体に異常が生じる。また、核外輸送ターミネーターと推定される遺伝子も1個見つかり、ノックダウンすると細胞増殖と有糸分裂の進行が加速された。このように今回の研究で細胞分裂についての新しい知見が得られ、またesiRNAが哺乳類細胞でのゲノムRNAiスクリーニングにさまざまに利用できることが明らかになった。 Full Text PDF 目次へ戻る