Letter 医学:リバビリンがC型肝炎ウイルス感染におけるインターフェロン反応率を改善する仕組みのモデル 2004年12月16日 Nature 432, 7019 doi: 10.1038/nature03153 世界のC型肝炎ウイルス(HCV)感染者数は、現在2億人近くに達する。HCV感染に対する最新の治療法はPEGインターフェロンとリバビリンの併用投与だが、この治療に長期にわたって反応するのは患者の約50%に過ぎず、また、反応しない患者に対する有効な代替治療法もない。そのため、この併用療法に対する反応性をできるだけ高めようと盛んに努力が続けられているが、HCVに対するリバビリンの作用機構がほとんど分かっていないことが、治療の最適化を合理的に進める妨げとなっている。リバビリン単独では、HCVウイルス量が初期に一時的に減少するか、まったく減少しないかのどちらかだが、インターフェロンと組み合わせると長期の反応率が大きく改善される。本論文で我々はHCV動態モデルを提案する。増えつつある証拠を踏まえ、このモデルに基づいて考えると、リバビリンは感染患者におけるHCVの感染性を用量依存的に低下させると推測される。このモデルから、インターフェロン単独投与と併用投与の長期の反応率が定量的に予測され、それは治療中の患者で観察されたHCV RNA減少のパターンに一致する。またこのモデルによって、HCV RNAの減少に及ぼすリバビリンの作用についての矛盾した観察結果がうまく説明でき、リバビリンの抗HCV作用機構の重要な手がかりが得られ、また、治療の合理的な最適化を図る基盤が整う。 Full Text PDF 目次へ戻る