Letter

公衆衛生:炭疽病流行を阻止するための公衆衛生的なワクチン接種策

Nature 432, 7019 doi: 10.1038/nature03087

生物兵器に関する懸念から、炭疽病の流行を抑え込むのに最も効果的な公衆衛生対策が問われている。我々は、抗生物質投与やワクチン接種を使った各種の炭疽病対策の効果を予測するための確率モデルを開発した。炭疽病の流行は予防的抗生物質投与の開始までの時間的な遅れを最小限にとどめることで、有意に阻止できる。しかし、たとえ抗生物質の集団配布が最初の暴露(病原体との接触またはその可能性)から6日以内に完了しても、せいぜい症例の70%ほどしか予防できない。もし抗生物質の用法・用量の指示順守度が2001年に米国で発生したときに遂行されたのと同程度かそれより高くても、暴露後接種が予防率を有意に高めることはない。しかし暴露後接種は、抗生物質の長い服用期間の短縮に役立つ可能性があり、あるいは抗生物質耐性株が出現したときや、指示順守度が非常に低い場合に有用となりうる。本論文では、総人口に対する暴露前集団接種プログラムによって、ねらいを絞った、しかも迅速な暴露後予防プログラムで達成される場合よりも予防率を有意に増加させるには、集団の接種率を非常に高くしなければならないことを示す。

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