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発生:ヘマンジオブラストの運命拘束はマウス胚の原条で開始される

Nature 432, 7017 doi: 10.1038/nature03122

造血細胞と血管細胞は、ヘマンジオブラスト(haemangioblast)と呼ばれる共通の前駆細胞から分化すると考えられている。胚性幹細胞(ES細胞)の分化研究で、造血細胞と血管細胞に分化する能力を持つ前駆体である芽球コロニー形成細胞(BL-CFC)が同定されたことは、この考えを裏付けている。本論文では、原腸形成期のマウスの胚でBL-CFCの成長できる条件を用い、BL-CFCに相当する前駆細胞を同定した。これらの細胞は芽球細胞コロニーを形成でき、造血幹細胞と血管細胞への分化能を示す。細胞混合や限界希釈法による解析から、これらのコロニーが同一起源の細胞群である証拠が得られ、コロニーがヘマンジオブラストの性質をもつ前駆細胞から分化したものであることが示された。胚で形成されるヘマンジオブラストは原腸形成の原条期中期にはじめて検出され、神経胚期にその数がピークを迎える。brachyury遺伝子座を標的として緑色蛍光タンパク質のcDNAが挿入された胚の解析からは、ヘマンジオブラストはbrachyury(別名T)とFlk-1(別名Kdr)を共発現する一部の中胚葉の細胞群であることが明らかである。詳細なマッピングを行ったところ、ヘマンジオブラストは原条の後方部位にもっとも多く見られ、これは造血細胞と血管細胞の細胞運命拘束が、卵黄嚢での血島の発生より以前に起こることを示している。

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