Letter 細胞:紡錘体形成と構造にはポリ(ADP-リボース)が必要である 2004年12月2日 Nature 432, 7017 doi: 10.1038/nature03061 紡錘体は、微小管、微小管に結合するタンパク質およびモーターが配列したものであり、自己編成して染色体を整列、分離させると一般に考えられている。紡錘体の主要な構成成分はタンパク質とDNAであり、これらは紡錘体の一次構造の要素となっている。他にRNAと脂質などの巨大分子も紡錘体と結合しているが、紡錘体におけるこれらの分子の機能は、あるとしても明らかにされてはいない。ポリ(ADP-リボース)(PAR)は大きく、枝分れした、そして負に荷電した重合体巨大分子であり、受容体タンパク質上への重合はポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)ファミリーによって行われる。数種のPARPが脊椎動物の紡錘体に存在することから、PARPとPARのいずれかまたはその両方が、紡錘体の機能に関与していることが示唆される。本論文では、紡錘体にはPARが豊富に存在し、紡錘体機能に必要とされることを示す。なぜなら、PARの加水分解または不活化によって紡錘体構造の急激な崩壊が生じ、紡錘体形成の途中で加水分解が起こると双極性紡錘体の形成が阻害されるからである。PARが示す局在の動態は既知の紡錘体のタンパク質とは異なるが、紡錘体での代謝回転率の低さと一致する。以上の結果から、PARは紡錘体の非タンパク質性および非染色体性の成分であり、双極性紡錘体の形成と機能にとって必要であることがわかる。 Full Text PDF 目次へ戻る