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生理:膵島に特異的なマイクロRNAがインスリン分泌を制御する

Nature 432, 7014 doi: 10.1038/nature03076

転写を抑制して遺伝子発現を調節すると考えられている非コードRNAは次々と見つかっており、マイクロRNA(miRNA)はこのグループに属している。動物に存在する数種のmiRNAは組織特異的または発生段階特異的に発現しているため、こうしたmiRNAは多くの生物学的過程で重要な役割を果たしていると考えられている。先に我々は、膵臓内分泌細胞におけるmiRNAの役割を明らかにするため、遺伝的に保存され膵島に特異的な新規miRNA(miR-375)をクローニングして同定した。本論文では、miR-375の過剰発現がグルコース誘導性のインスリン分泌を抑制し、内因性のmiR-375の機能を抑制するとインスリン分泌が反対に促進されることを示す。miR-375による分泌調節の機構は、グルコース代謝の変化や細胞内Ca2+シグナル伝達とは無関係だが、インスリンのエキソサイトーシスに対する直接的影響とは関連がある。Myotrophin (Mtpn)はmiR-375の標的であると予測され、それが確認されている。低分子干渉(si)RNAによりMtpnを抑制すると、miR-375がグルコース刺激性インスリン分泌とエキソサイトーシスに対して及ぼすのと同様の影響が見られる。以上のことから、miR-375はインスリン分泌に関する調節因子であり、糖尿病治療における新しい薬理学的標的となる可能性がある。

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