Article 生化学:RecBCD酵素の結晶構造により明らかになるDNA切断処理機構 2004年11月11日 Nature 432, 7014 doi: 10.1038/nature02988 RecBCDは、二重鎖切断によって生じるDNA末端の処理を行う多機能酵素複合体である。RecBCDは双方向性のヘリカーゼで、二重鎖をその構成鎖へと分割し、組み換えのホットスポット(カイ部位)に行き着くまで分解しつづける。ヌクレアーゼ活性はそこで弱まり、RecBCDはRecAをDNAの3'末端に結合させる。本研究で我々は、DNA基質に結合したRecBCDの結晶構造を示す。この開始複合体において、DNA二重鎖はRecCサブユニットで分割されてフォークを形成し、分割された鎖はそれぞれの先端を異なるヘリカーゼ・モーターサブユニットに向けている。鎖は複合体内のトンネルを通り、どちらもRecBのヌクレアーゼ・ドメインの近くに現れる。これらのトンネルの一方を3'末端が通過することが、RecCによって二重鎖DNA中のカイ配列が認識されるメカニズムとなっている。このトンネルのゲート開閉はヌクレアーゼ活性が制御されうる仕組みを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る