Letter 宇宙:がか座β星の微惑星帯で明らかになった太陽系外惑星系の初期段階 2004年10月7日 Nature 431, 7009 doi: 10.1038/nature02948 がか座β星(βPic)は、主系列星ながら周りに真横から見た状態の塵の円盤をもち、この円盤はおそらく初期の太陽系の状態を表している。円盤の塵は、前段階の原始惑星円盤からの生き残りではなく、微惑星や彗星といった大きな天体から生じたと考えられている。したがって塵を生じさせた母天体の歴史や組成は、高分解能の中間赤外線観測によって塵の空間分布・大きさ・組成・結晶化度を求めることで明らかにできる。本論文では、βPicの周りのサブミクロンの非晶質ケイ酸塩粒子が、6、16、および30AU(1AUは太陽−地球間の距離)付近にそれらの分布のピークをもつこと、一方で、結晶質および大きさ数ミクロンの非晶質ケイ酸塩粒子は円盤の中心に集中していることを報告する。サブミクロンの粒子は、中心星からの輻射圧によって速やかに吹き飛ばされるため、その分布ピークは今まさに塵が供給されている場所を示している。この場所は微惑星がリング状に分布しているところ、すなわち「微惑星帯」だと解釈される。 Full Text PDF 目次へ戻る