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化学:DNA鋳型合成とin vitro選択によって可能となった反応発見法

Nature 431, 7008 doi: 10.1038/nature02920

反応を発見する現在の手法は1つの特異な変換法に集中している。典型的には、目的の構造の前駆物質となりうるとの予想に基づいて基質を選び、生成物の形成につながるような反応条件を検討する。この手法は、反応についての特定の問題を解決するには理想的だが、目的が絞り込まれているため、化学反応の多くの領域が探査されないままとなる。今回我々は、DNA鋳型有機合成とin vitro選択を用い、さまざまな基質の組み合わせが結合形成反応を起こすかどうかを1つの溶液中で同時に評価するという反応発見の手法を報告する。DNA鎖につながれた基質のふるまいは、ワトソン−クリック塩基対形成によって効果的に制御される。その後、結合を形成する基質の組み合わせが、結合形成に対するin vitro選択、PCR増幅、およびDNAマイクロアレイ解析を用いて明らかにされる。この手法により我々は、無機パラジウム触媒を用いてアルキンとアルケンからエノンを生成する効率的でおだやかな炭素−炭素結合形成反応を見いだした。この手法は反応条件と触媒が少なくとも部分的にはDNAの作用に影響を及ぼさない場合にしか使えないが、その汎用性と効率からみて幅広い基質間の反応をさらに発見できると期待される。

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