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免疫:CD4リンパ球の系列決定における免疫シナプスの役割

Nature 431, 7008 doi: 10.1038/nature02916

ナイーブヘルパーTリンパ球(Thp)の活性化は、Th1およびTh2と呼ばれる2つの主要な発生経路のどちらかにThpを方向づける。T細胞受容体、共刺激受容体およびサイトカイン受容体によって伝達されるシグナルがThpの系列決定を制御しているが、これらのシグナルが統合されるメカニズムは未解明である。インターフェロン-γ受容体(IFNGR)およびインターロイキン4受容体(IL-4R)は、特に、ヘルパーT決定の一番初めの段階を方向づける。本論文で我々は、Thp細胞上のT細胞受容体(TCR)の会合時に、発達しつつある免疫シナプス内でIFNGRとTCRの速やかな同時局在化が起こることを報告する。本質的にTh1様であるC57BL/6マウス系統のThp細胞は、Th2傾向のBALB/c Thp細胞よりも受容体の同時局在化が有意に多くみられる。注目すべきことに、Th2への分化に必要なサイトカインであるIL-4の存在下では、IFNGRのTCRとの同時局在化は妨げられる。この阻害は、Th2分化に必須な、IL-4Rの下流の転写因子であるStat6に依存している。このサイトカイン受容体の交差調節により、Th1への分化を阻害するIL-4の作用を説明できる。これらの知見は、重要な受容体の物理的な同時局在化がナイーブThpの運命を方向づけるというシナリオを示唆するものであり、細胞分化の方向づけにおける免疫シナプスの新たな機能を示している。またさらに、機能的に拮抗する受容体を介するシグナル伝達の際の、受容体が豊富な大きなドメインの物理的破壊による膜結合性シグナル伝達制御の新たなメカニズムも示唆される。

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