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海洋:34億1600万年前の海洋で光合成を行っていた微生物マット

Nature 431, 7008 doi: 10.1038/nature02888

近年、地球上の最古の生命体に関する地質学的記録の見直しが進んでおり、最古であると推定されている微化石および炭素質物質の一部は、非生物的な熱水作用で形成されたと考えられつつある。同様に、多くの始生代初期(34億年前以上)のチャートは、一般的な海洋堆積過程の産物ではなく熱水鉱床であると再解釈されている。本論文では、南アフリカの34億1600万年前のバックリーフチャートを対象に記載岩石学的および地球化学的な野外調査でこの仮説を検証した結果を報告する。砂泥の堆積構造と分布から、堆積は典型的な開けた浅い環境から深い海洋環境にかけて生じたと推定される。菱鉄鉱が深海堆積物中に集中的に認められたことは、太古の海洋が層状であったという考え方と矛盾しない。また炭素質物質の大半が、有光層中の光合成微生物マットによって形成され、波および海流によって砕屑物質として周囲の環境に分布したことがわかった。炭素質物質や、これを包み込む堆積物の堆積に、熱水過程が直接的な役割を果たしていたことを示す証拠は得られなかった。このため光合成生物は、34億1600万年前に既に進化しており、溶解したシリカで過飽和状態の層をなす海洋中に生息していたと結論する。

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