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分化:Mrf4はMyf5:Myod二重変異体マウスの骨格筋特性を決定する

Nature 431, 7007 doi: 10.1038/nature02876

脊椎動物では、骨格筋は幹細胞を出発点とする細胞運命獲得のモデルとなっている。塩基性ヘリックス−ループ−ヘリックス型の筋形成調節因子(MRF)ファミリーの2つの決定因子Myf5とMyodは、この過程を誘導すると考えられているが、それは二重変異体マウスで、骨格筋繊維および筋芽細胞が完全に欠失してしまうからである。これらの因子が存在しない場合、前駆細胞は多分化能を保持したままであり、その後の運命を変えることが可能である。遺伝子ターゲティング研究の結果から、両因子と、別のMRF遺伝子で分化関連遺伝子とみなされているMrf4およびmyogeninとの間に階層的関係が存在することがわかった。本論文では、Myf5と遺伝的に関連したMrf4遺伝子の発現に異なる影響を及ぼす3種類のMyf5変異体の対立遺伝子群を用いた実験で、骨格筋が新しいMyf5:Myodヌルマウスに存在するのは、Mrf4の発現が損なわれていない場合に限られることを報告する。この結果は、筋形成特性がMyf5とMyodによってのみもたらされるという従来の見方と矛盾するものであり、Mrf4が決定遺伝子の1つであることを示している。我々はMRF同士の上位、下位関係の修正を提案する。すなわち、Myf5とMrf4はともにMyodの上流で作用し、胚性多分化能細胞を筋原性系列に導くと考えられる。

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