Letter 宇宙:南極大陸のドームC上の例外的な天文学的シーイング条件 2004年9月16日 Nature 431, 7006 doi: 10.1038/nature02929 次世代の地上光学天体望遠鏡を計画する際に、最も重要な検討事項の1つは、優れた「シーイング」を示す場所を選ぶことである。シーイングとは、星の見かけの位置がゆらぐことであり、地球大気中の異なる屈折率の領域を通過するときに曲がる光によって引き起こされる。中緯度で最良の場所では、メジアン値は0.5から1.0秒角の範囲である。南極高原の場所は特有の大気特性を示し、天文台の候補地として調査する価値がある。しかし、米国アムンゼン・スコット南極基地で行われた従来の実験は、平均で1.8秒角という芳しくないシーイングを示した。本論文では、ドームCからの冬期のシーイングの観測を報告する。この場所は、南緯75度に位置する南極高原上の高い地点である。結果は注目に値するものであった。平均のシーイングは、0.27秒角であり、観測時間の25パーセントでは0.15秒角未満である。望遠鏡がドームCに設置されると、最良の中緯度天文台に設置された2〜3倍の口径の望遠鏡に匹敵し、干渉計がこの場所に設置されると、他では宇宙空間でしか実現できないプロジェクトに威力を発揮するであろう。 Full Text PDF 目次へ戻る