Letter

材料:チューナブルなカーボンナノチューブエレクトロメカニカル振動子

Nature 431, 7006 doi: 10.1038/nature02905

ナノエレクトロメカニカルシステム(NEMS)はさまざまな科学・技術分野の応用に期待できる。その中でも、NEMS振動子は、超高感度の質量検出、ラジオ周波数帯域信号処理、そして、巨視的な系の量子現象を探索するモデルシステムとして使うことが提案されている。おそらく、これらの応用に最適な究極の材料となるのがカーボンナノチューブである。カーボンナノチューブは知られている中で最も硬い材料であり、低密度で極めて小さい断面積を持ち、そして無欠陥になり得る。同じように重要なのは、ナノチューブがトランジスタとして作用し、したがってそれ自身の運動を検知し得るという点である。このように大きな期待にもかかわらず、いくつか進展は見られたものの、室温で自己検出するナノチューブ振動子は実現されていなかった。本論文では、両端で固定したナノチューブ振動子にギター弦のような振動モードを電気的に励起し、検出した結果を報告した。共振周波数は広範囲に調整でき、このデバイスが非常に微小な力の変換に使えることを示した。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度