Letter 生化学:in vitroおよびin vivoでピロリジンはtRNACUAを直接アミノアシル化する 2004年9月16日 Nature 431, 7006 doi: 10.1038/nature02895 ピロリジンは22番目のアミノ酸である。異例なやり方で遺伝子にコードされているこのアミノ酸残基がタンパク質に組み込まれる仕組みは解明されていないが、それはこれまで知られている天然に存在するアミノアシル-tRNA合成酵素は広く存在する20種類のアミノ酸のうちの1種類に特異的だからである。本論文では、合成L-ピロリジンが、古細菌のクラスIIアミノアシルtRNA合成酵素であるPylSによって、遊離状態の分子としてtRNACUAに結合することを実証する。PylSはin vitroでピロリジン特異的な反応として、 ピロリジンをATPによって活性化させてからtRNACUAへ連結する。pylT(tRNACUAをコードする)とpylSを発現する大腸菌細胞にピロリジンを加えると、in vivoでUAGをセンスコドンとして翻訳するようになる。これは特殊なアミノ酸によるtRNAの直接のアミノアシル化が自然界で起こることを示した最初の例であり、大腸菌の遺伝子コードを拡大し、UAGによってピロリジンをタンパク質に組み込めることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る