Letter 宇宙:コンドリュールと難揮発性包有物の同時代形成を示すMgアイソトープの証拠 2004年9月16日 Nature 431, 7006 doi: 10.1038/nature02882 始原的すなわち未分化の隕石(コンドライト)は、太陽系の起源にまで遡り、したがって若い太陽を取り巻く降着円盤の最も初期の進化の間に起こった物理的および化学的過程の記録を保持している。これらの隕石中に存在する最古の太陽系物質は、ミリメートルからセンチメートルの大きさでカルシウムとアルミニウムに富む包有物(CAI)と、鉄とマグネシウムを含むケイ酸塩の小球体(コンドリュール)であり、これらはおそらく、それ以前から存在していた星雲中の固体の熱過程によって生じたのであろう。現在のところコンドリュールは、CAI形成のおよそ200〜300万年(2〜3 My)後に形成されたと考えられているが、この時間スケールは、初期太陽系における小粒子の力学的寿命と矛盾する。本論文では、アレンデ隕石からのCAIとコンドリュールにおける、短寿命の26Al核種のin situの崩壊に起因する26Mg超過の存在を報告する。6個のCAIからは、(5.25 ± 0.10)×10-5という26Al/27Al初生比と、±30,000年まで不確かさの小さい各モデル年齢とに対応する等時線(アイソクロン)が定まる。このことは、おそらくこれらの物体が50,000年程度の短い期間で形成されたらしいことを示唆している。対照的にコンドリュールは、(5.66 ± 0.80) から(1.36 ± 0.52)×10-5という範囲の26Al/27Al初生比を記録し、アレンデ隕石のコンドリュールの形成が、CAIの形成と同時期に始まり、少なくとも1.4 Myrの間続いたことを示している。アレンデ隕石と他のコンドライトに記録されたコンドリュールの形成過程は、若い太陽系において少なくとも2〜3 Myrの間続いた可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る