Letter 進化:ホモ・エレクトゥスの早期の脳成長と認知能力にもつ意味 2004年9月16日 Nature 431, 7006 doi: 10.1038/nature02852 ヒトは他の霊長類と違って成長期間が長い。出生後も胎児期の脳成長パターンが持続することも、ヒトの発育の重要なもう1つの特徴である。今回我々は、ホモ・エレクトゥス幼児の頭骨で唯一保存状態の良好な化石標本である、180万年前のモジョケルトの子供(Perning 1、ジャワ産)をCTスキャンで解析した結果を報告する。現生人類およびチンパンジーの多数からなる一連の標本群と比較したところ、この幼児個体は1歳前後(0〜1.5歳)で死亡し、脳容量は平均的なホモ・エレクトゥス成人の72〜84%だったことがわかった。脳のこの相対的成長パターンは現生類人猿のパターンに似ているが、現生人類に見られるものとは異なっている。このことは、ホモ・エレクトゥスと解剖学的な意味での現生人類との間には認知能力の発達に大きな差が存在していたことを意味する。 Full Text PDF 目次へ戻る