Article 地球:パプアニューギニア東部におけるプレートテクトニクス速度での鮮新世のエクロジャイトの露出 2004年9月16日 Nature 431, 7006 doi: 10.1038/nature02846 リソスフェア・プレートが沈み込むにつれて、岩石は高圧および超高圧の条件下で変成してエクロジャイトおよびエクロジャイト相の変成岩を生成する。化学平衡が完全に達成されることは希なので、エクロジャイトは特有の鉱物集合体と組織の中に、岩石が沈み込みその後再び地上に現れる間に受けた圧力、温度、および変形の記録を保持している。鉱物内の親−娘放射性同位体変動からは、これらの出来事が起きた時機が明らかになる。本論文では、イオンマイクロプローブによるジルコンのU/Pb比のin situ測定データを提示し、パプアニューギニア東部におけるエクロジャイト相の変成年代が430万年±40万年前と決定され、このエクロジャイトが地表に露出したものの中でもっとも若い年代をもつことを示す。エクロジャイトの深さ約75 kmから地表への露出は非常に短期間で起こり、その速度はプレートテクトニクスの速度(cm yr-1)程度であった。エクロジャイトは斜めに収束するオーストラリア−太平洋プレート境界の一部分、ウッドラーク海盆の海底拡大中心の西に位置する伸張領域で露出した。高圧の岩石および超高圧と推測される岩石のこのように急速な露出(1 cm yr-1以上)は、プレートが急速に斜めに収束する過渡的なプレート境界地帯での伸張により促進される。 Full Text PDF 目次へ戻る