Letter 生化学:ESCRT-IIエンドソーム輸送複合体の構造 2004年9月9日 Nature 431, 7005 doi: 10.1038/nature02914 多胞体(MVB)経路によって膜貫通タンパク質および脂質はエンドソームの内腔に運ばれる。多胞体の選別経路は、成長因子−受容体の下方制御、発生シグナル伝達、免疫応答の制御、そしてヒト免疫不全ウイルスといったある種のエンベロープを持つウイルスの出芽において重要な役割を持っている。ユビキチン化はMVB経路への選別シグナルであり、この経路にはESCRT-I, -II, -III(endosomal sorting complex required for transport)と名付けられた3つのタンパク質複合体の機能も必要とされる。今回我々は、酵母ESCRT-II複合体のコアの結晶構造を報告する。この複合体には、1分子のVpsタンパク質Vps22、Vps36のカルボキシ末端ドメインと2分子のVps25が含まれており、大文字の「Y」の形をしている。Vps22のアミノ末端にあるコイルドコイル部分とVps36のユビキチン結合NZFドメインにつながる柔軟性のあるリンカー部分はどちらも「Y」の一方の枝の先端から突き出している。Vps22とVps36は2つのVps25分子と「Y」の中心部においてほぼ等価な相互作用を形成している。この構造から、1つの複合体から次の複合体へユビキチン化された積荷が連続的に輸送されることによって、ユビキチン化された積荷がMVB経路のESCRT要素間で受け渡される仕組みが示唆される。 Full Text PDF 目次へ戻る