Letter 宇宙:メリディアニ平原全域にわたる広範囲の岩盤露頭からの火星における水文学的過程の示唆 2004年9月9日 Nature 431, 7005 doi: 10.1038/nature02902 灰色の赤鉄鉱が最近、火星のメリディアニ平原で探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーに搭載された熱放射分光計により発見された。地球上での赤鉄鉱の形成には多くの場合、液体状の水が長期間存在しなければならず、このことから赤鉄鉱は火星における水についての歴史を解明するための重要な研究対象となる。火星探査機オポチュニティは、2004年初頭にメリディアニ平原に着陸し、その後明るい色調をもつ岩盤の露頭を発見した。これは、着陸地点で局地的に長期間にわたり水との相互作用があったことを示す化学的および組織的な特徴に富んだものである。本論文では、リモート・センシング・データを用いて、着陸地点の明るい色調の露頭が局地的な現象ではないことを示す。それどころか、明るい色調の露頭は可視および熱赤外のリモート・センシング・データのいずれにおいても、赤鉄鉱を含む平原のいたるところに見られる。さらに、明るい色調の物質は周辺領域の多くの部分で露出し、平原の北部、東部、および西部の数百キロメートルにわたりマッピングすることができる。この3×105 km2の物質は、20度の経度にわたって露出しており、火星の広範囲にわたって、地表あるいは地表付近に水が広く存在していたことを示すものであると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る