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脳:ラットの想起類似の記憶読み出しは海馬に依存している

Nature 431, 7005 doi: 10.1038/nature02853

認識記憶は、2つの独立な型式の読み出しに支えられていると思われる。それらは、特定の体験についての意識的な想起と、ある刺激を以前に受けたことで獲得された既知感とである。ヒトでは、この想起と既知感を、シグナル検出技術を使って受信者動作特性(ROC)曲線、すなわち、確度またはバイアスのさまざまなレベルにわたって行う事項認識テストによって得られる標準曲線の非対称成分と曲線成分とによってそれぞれ区別することができる。今回、動物も同様に認識記憶に複数のプロセスを用いているかどうか、また、用いているとしたらその区別の解剖学的基盤は何かを知る目的で、ラットの匂い認識記憶に、このシグナル検出技術を適用してみた。その結果、ラットのROC曲線も非対称成分と曲線成分とを備えており、ラットにも再想起と既知感の両プロセスが存在することが示された。さらに、海馬に選択的な損傷を加えると、ROC曲線は完全に対称的になったが曲線性は残っていた。この結果は、海馬が想起の能力に特異的に関与しているという見解を支持するものである。

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