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発生:カハール帯を欠失したシュワン細胞の伸長制限によって有髄神経の伝導速度が低下する

Nature 431, 7005 doi: 10.1038/nature02841

脊椎動物の有髄神経では、神経インパルスはランヴィエ節の部分で伝播していく。節間の距離は神経インパルスの伝導速度に影響をもつといわれているが直接の証拠はなく、またこの髄鞘の長さを調節している細胞機構も分かっていない。ラモン・イ・カハールは、節間のシュワン細胞に長軸方向と単軸方向に走る細胞質の帯または小柱があると記述しており、栄養供給の機能があるのではないかと示唆している。本論文では、野生型マウスの神経では、節間距離の伸長は神経の伸長と正確に合致しているが、ペリアキシン-ヌルのマウスではこの細胞質帯が乱れ、神経成長の際のシュワン細胞の伸長にも異常が生じることを示す。これとは対照的に、髄鞘形成そのものは正常に進行する。シュワン細胞の伸長能力は、野生型でも変異型でも細胞自律的で、四肢成長の際の節間距離の増大は受動的な伸展で説明がつく。理論から予測される通り、節間距離の短縮は伝導速度の激減を招き、運動機能に影響が出た。長軸方向のカハール帯での微小管による物質輸送が、軸索成長に対応した節間シュワン細胞の伸長を可能にし、神経インパルスの高速伝導を確保しているものと考えられる。

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