Letter 地球:インド洋中央海嶺玄武岩のデュパル異常の性質に対するオスミウム同位体からの制約 2004年9月2日 Nature 431, 7004 doi: 10.1038/nature02904 インド洋で得られた中央海嶺玄武岩(MORB)の同位体組成は、太平洋および大西洋MORBと比べて大規模な同位体異常を示している。このいわゆるデュパル異常の成因に制約を与えられれば上部マントルの不均質性の起源について理解が進むと考えられる。これまでの同位体の研究では、古代の大陸下にあったリソスフェアマントルあるいは海洋地殻の堆積物の再循環がデュパル異常の原因となったと提案されている。本論文では、中央インド海嶺、ロドリゲス三重会合点、および南西インド海嶺で得られたインド洋のMORBのOs、Pb、Sr、およびNd同位体組成について報告する。測定した試料の187Os/188Os比はすべて枯渇した上部マントルの値より高く、Pb、Sr、およびNd同位体組成はインド洋の上部マントルに少なくとも2つの異なる富化した成分が含まれていることを示唆している。同位体および地球力学的な議論から、我々はデュパル異常の原因として大陸下のリソスフェアマントルと海洋地殻を含む再循環堆積物の双方を却下する。その代わりに、大陸地殻下部におけるデラミネーションによりインド洋MORBのデュパル同位体異常が説明できることを示す。 Full Text PDF 目次へ戻る