Letter

物理:地球外文明との交信を行うエネルギー効率の良い手段となる言葉が刻まれた物体

Nature 431, 7004 doi: 10.1038/nature02884

電磁放射つまり電波を使えば星間距離を隔てた交信が原理的には可能なことは良く知られている。それとは対照的に、物理的な人工物体を送るのはエネルギーを際限もなく無駄に使うだろうと考えられており、ましてや人類の星間旅行を想像するなど言わずもがなである。しかし、初期の研究で基準とされたのは、迅速さが必要であるという認識だった。数十光年以内の距離に地球外文明が存在するとすれば、人間の寿命(あるいは、少なくとも我々の文明の寿命)に匹敵する時間スケールでは、電波を使った双方向の交信が可能であろう。本論文では、迅速さが必要でなければ、何らかの物体に刻みこんだメッセージの方が、電磁波による交信より著しくエネルギー効率が良くなることを示す。メッセージは宇宙放射線から保護する必要があり、小さいメッセージでは受け手近くで散らばった物体の中から探すのが難しいため、 「言葉が刻まれた物体」が(最も短そうな「我々は存在する」というメッセージだけを伝えるのではなく)長いアーカイブメッセージを送るためには最も効率が良い。以上の結果から、我々が最初に地球外文明と遭遇するのは、電磁波による交信よりも物理的な加工物体、つまり「ビンの中の手紙」を通して起こる可能性が高いと考えられる。

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