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細胞:線虫の胚では中心体が微小管の集合とは無関係に細胞の極性を決めている

Nature 431, 7004 doi: 10.1038/nature02825

極性の確立には対称性を崩すことが必要で、その結果体軸ができ、それに沿って決定因子が分離する。線虫Caenorhabditis elegansでは、卵母細胞は極性をもたず、受精後に1つの体軸に沿って急激に極性の形成が起こる。この最初の極性軸の確立は、PARタンパク質の非対称的な分布と、一細胞期の胚の表層で起こる働きによる。現在得られている証拠では、精子によって持ち込まれる中心体−前核複合体が極性軸の決定にかかわることが示唆されている。本論文では、極性形成の前と最中にレーザーで中心体を切断することにより、極性の確立に中心体が果たす役割を直接的に評価する。中心体は極性化の開始には必要だが、極性の維持には必要ないことがわかった。極性化の開始は、中心体が表層に近付き、未成熟な精子の中心体上で中心小体物質が集合するのと同時に起こる。微小管や微小管の重合核となるγ-チューブリンがなくても、極性の確立には影響しなかった。これらの結果から、線虫の胚の極性化開始シグナルは中心体が発することが明らかになり、またこのシグナル発生は、中心体が果たす微小管の重合核としての役割とは無関係である可能性が示唆される。

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