Letter 発生:ワカレオタマボヤにおける前後軸に沿った発現パターンを維持したHoxクラスターの分散 2004年9月2日 Nature 431, 7004 doi: 10.1038/nature02709 尾索類の胚と幼生は、脊椎動物をはじめとする他の脊索動物に比べると細胞数が少なく、解剖学的に単純な構造をしている。これらの生物群は脊索動物の系統樹の根元付近で分岐したが、脊索動物の共通祖先からの分岐の程度を計ることは難しい。本研究において我々は、尾索類のワカレオタマボヤOikopleura dioicaでは、Hox遺伝子群は9つからなり、これらは中央部の遺伝子を全て欠いているものの、脊椎動物と同様の完全な後方遺伝子のセットを含むことを示す。これまで研究された全ての左右相称動物とは対照的に、OikopleuraのゲノムではHox遺伝子はクラスターになっていない。これらは主に尾部で発現し、いくらかの組織ごとの選択性と、神経索、脊索、筋肉での発現領域の明確な区画化がみられる。尾部の各組織では、Hox遺伝子発現の前後順が、いくつかの差異はあるものの空間的なcollinearityを誘導する。我々はHoxクラスターの分散とHox発現領域の分離、発生の決定様式への移行の間には関連があると考える。 Full Text PDF 目次へ戻る