Letter 海洋:氷河期の海面水位変化への融氷水の寄与は南極と北半球氷床から同程度だった 2004年8月26日 Nature 430, 7003 doi: 10.1038/nature02859 75,000年から20,000年前までの期間は、気候と海面水位の大きな変動によって特徴付けられている。南大洋で得られた漂流岩屑の記録は、海面水位の変化に対して、北半球の氷床からの寄与に加え、南極起源の融解水からの重要な寄与があったことを示唆している。しかし、北あるいは南の供給源からの融解水の相対的な量は未だ確証されていない。我々は、中程度に複雑なモデルを用いて、2つの極域からの融解水の相対的な流出量が海洋の酸素同位体の分布に与える一次での影響についてシミュレーションを行った。得られた結果を堆積コアからの酸素同位体データと比較することで、65,000年前から35,000 年前の期間に記録された海面上昇への南極大陸と北半球氷床からの寄与はほとんど等しく、それぞれ約15 mずつの上昇にあたると推論する。解析で示される南極の氷の体積減少は、14,200年前の最後の退氷期の間に起きた融解水パルス1Aへの南極からの寄与を説明するために以前に推測された減少に匹敵する。 Full Text PDF 目次へ戻る