Letter

物理:剥離フロントと動的摩擦の開始

Nature 430, 7003 doi: 10.1038/nature02830

摩擦の動力学は数百年も研究されてきたが、この日常的な過程の多くの側面はいまだに理解されていない。その1つが摩擦運動(すべり)の開始である。すべりの開始は200年以上前に初めて静止摩擦から動摩擦への移行であると説明され、物理学、摩擦学、地震や破壊の力学などの多様な分野にとって重要である。今回我々は摩擦すべりの開始が、異なる3種類のコヒーレントな亀裂状のフロントによって支配されていることを示す。同種材料の2つのブロックを隔てる界面を形成する正味の接触面積の実時間可視化により、亀裂状のフロントを観察した。観察されたフロントのうち2種は、亜音速と遷音速で伝播するもので、近年非常に関心を集めている。我々は、これらより1桁遅い速度で伝播する第3のタイプのフロントが界面破壊の主要な機構であることを示す。遅いほうの2種のフロントのどちらかが界面全体を通り抜けないとブロックの全体運動(すべり)は起こらない。

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